トルコが来月7日から中国車の輸入に40%の追加関税を課す。対象を電気自動車
(EV)だけでなく、ハイブリッド車(HV)、内燃機関車にも広げるもので、国内自
動車産業を保護するとともに、経常収支の悪化を防止する狙いがある。
中国製EVの輸入については昨年3月に追加関税が導入された。今回の措置で、全車
種で追加関税が徴収されることになる。関税率は価格の40%で、最低でも7,000米
ドルとなる。
運輸省は追加関税対象の拡大について、販売台数に占める国産車の割合を維持・拡
大するためと説明している。政府の後ろ盾で国産EVプロジェクトを進めていること
も背景にある。
トルコは経常収支の赤字が続いており、その改善が経済政策の課題となっている。
ハカン・フィダン外相は5日、訪問先の中国で、対中取引における貿易赤字が昨
年、416億ドルに上ったことを指摘した。全体の貿易赤字は452億ドルに上る。
なお、先月中旬には、政府が比亜迪(BYD)および奇瑞汽車(チェリー)とトルコ
工場の設置に向けて交渉を進めていると報じられた。今回の追加関税導入が交渉に
影響することもありうる。
中国はEV輸出を急速に伸ばしている。中国車に対する関税を大幅に引き上げた米国
や、課税強化を検討中の欧州連合(EU)は、中国政府による助成金で中国製EVが廉
価で輸出されているとみている。