視覚障がい者向け自律移動支援システムを手がけるルーマニアの新興企業ドット
ルーメン(.lumen)が16日、投資プラットフォーム、シードブリンクを通じ、わず
か1日で100万ユーロを調達した。欧州イノベーション会議(EIC)とスロバキアの
ベンチャー・トゥー・フューチャー・ファンドから調達した400万ユーロと合わ
せ、主要製品である「ドットルーメングラス」の発売、米国進出に投じる。
ドットルーメンは2020年、障害のある家族を持つコーネル・アマリエリ最高経営責
任者(CEO)がクルジュ・ナポカで創業した。自動運転技術を歩行者用に転用した
「自立歩行技術(Pedestrian Autonomous Driving)」を開発し、盲導犬並みの視
覚障がい者支援を可能にした。移動アシストだけでなく、スーパーマーケット内で
のガイド機能など、他の役割も統合できる。
ドットルーメンは16日、シードブリンクのピッチイベントで自社の技術を説明し
た。600人の投資家が出席し、その日のうちに100万ユーロが集まった。
ドットルーメンは先月、トヨタ・モビリティ基金のコンテスト「Mobility for
ALL」の活動チームの一つとして選ばれた。都会から田舎まで、日本のさまざまな
ロケーションで実用試験に取り組んでいる。
ドットルーメン社ホームページ
https://www.dotlumen.com