シュコダ自の上期決算は26.1%の増益、欧州市場が好調

チェコのシュコダ自動車が2日に発表した2024年上半期(1-6月期)決算の営業利益
は11億4,900万ユーロとなり、前年同期比で26.1%増加した。エンジン車に加え完
全電気自動車(BEV)やプラグインハイブリッド車(PHV)、マイルドハイブリッド
車(MHV)によるラインナップの拡充と、為替差益の効果で増益を確保した。売上
高は同0.7%減の136億5,200万ユーロ。営業利益率は1.8ポイント増の8.4%に改善
した。
販売台数は3.8%増の44万8,600台に拡大。主力の西欧(9.8%増)は最大市場のドイ
ツが17.8%増の9万1,100台となり牽引役を果たした。中欧(3.3%増)、東欧
(7.7%増)も好調で、中国(44.3%減)の不振を相殺した。重点市場と位置付け
るインドは32.6%減の1万6,000台と振るわなかった。
モデル別では、同社初のBEV「エンヤック」シリーズが5.9%減の2万9,400台と不調
だったものの、ドイツでは22.4%増の9,600台と人気だった。主力の中型車「オク
タビア」は24.1%増の12万1,300台と大きく伸びた。
生産台数は2.3%増の54万7,400台に拡大。設備投資を10.4%減の8億2,300万ユーロ
と抑えたことで、ネットキャッシュフローは135.8%増の14億800万ユーロと大幅な
プラスになった。
今秋には小型クロスオーバー「カロク(Karoq)」の後継モデルとして、BEVモデル
の第2弾となる「エルロク(Erloq)」を発売する予定だ。26年にはBEVのエント
リーモデルと位置付ける小型クロスオーバー「エピック(Epiq)」を投入する。

上部へスクロール