ルーマニアの不動産デベロッパー、ワン・ユナイテッド・プロパティーズは5日、
独半導体大手インフィニオン向けにターンキーのオフィスビル建設を開始したと発
表した。ワン・テクノロジー・ディストリクトと呼ばれる同施設はインフィニオン
にとり南東欧最大の研究開発拠点となる。2026年4-6月期に完成の予定。リース契
約の期間は15年で、契約総額は現地のオフィス市場で過去最大規模の5,700万ユー
ロに上る。
ブカレスト北部のディミトリエ・ポンペイウ地区に建設する。総賃貸面積は2万595
平方メートル。床面積3,000平方メートルの研究スペースや280台分の駐車場を含
む。地中の熱を利用するヒートポンプを導入することにより、二酸化炭素(CO2)
排出量を大幅に抑制しながら冷暖房のニーズを完全に満たす。
インフィニオンは過去18年間に渡りルーマニアで研究開発活動を行ってきた。新施
設の建設は同国での成長に対応するためとしている。