ポーランドの石油大手オルレンは13日、自社が主導する18企業連合「ハイスパーク
(HySAPARK)」が欧州連合(EU)のクリーン・ハイドロジェン・パートナーシッ
プ・プログラムから900万ユーロ弱の助成を獲得したと発表した。水素燃料電池車
の製造・試験運用資金となる。ポーランドにおけるプロジェクトが同プログラムか
ら助成を受けるのは今回が初めて。
水素はオルレンのヴウォツワヴェク拠点から供給する。やはりEU助成でショパン空
港に整備される水素充填施設が2026年に完成し、独アルトゥーアのバス、独クヴァ
ントロンのトラック、イタリアの産学連合アテナのグランドハンドリング用車両に
水素を供給する。ワルシャワ市バス会社およびオルレン、LSエアポートサービスが
これらの燃料電池車を運行する。
ハイスパークにはポーランド、ドイツ、イタリアのほか、アイルランドと英国の企
業・機関が参加する。今後、ポーランド中部に水素供給市場を設置する計画だ。