スロバキアと台湾は3日、半導体提携の継続で覚書を交わした。今後4年間に渡り半
導体技術の共同開発に取り組む内容で、スロバキアの専門家が台湾の工業技術研究
院(ITRI)で研修を受け、半導体技術を移転できるようにする。スロバキアは昨年
6月、半導体分野のノウハウ共有と人材交流を促進することで台湾政府と合意して
いる。
大使館に相当する駐スロバキア台湾代表処の李南陽代表は、両国の半導体協力の目
標は電気自動車(EV)のインバータ—技術を開発し、電力効率と性能を向上させる
ことだと述べた。
スロバキア政府は半導体技術向上のため、スロバキア工科大学(STU)とスロバキ
ア科学アカデミー(SAS)電子工学研究所がITRIと共同で2つの半導体研究所を設置
する計画を支援している。SAS電子工学研究所のウラジミール・カンベル所長によ
ると、同半導体研究所はまもなく開所する運びだ。STUのオリバー・モラヴィチク
学長は、スロバキアは台湾から学び、能力を高めることで、欧州連合(EU)の半導
体エコシステム構築の基盤を築いていると述べた。