中国のタイヤ大手、山東玲瓏(リンロンタイヤ)は13日、セルビア北部ズレニャニ
ンの工場で量産を開始した。同工場は中国企業初の欧州タイヤ製造施設。投資額は
9億9,000万米ドルで、セルビア最大のグリーンフィールド投資となる。
工場は人工知能(AI)、モバイルセンシング、産業用ロボットなどの先端技術を装
備。高性能ラジアルタイヤを年間1,362万本、生産できる。以前の発表では、本数
の内訳は乗用車用1,200万本、トラック・バス用160万本、トラクターなどのオフ
ロード車用2万本となっている。
同工場では来年1月に第2工期の開始が予定されている。6億4,500万米ドルを投じて
約8万8,000平方メートル拡張し、高性能ラジアルタイヤの生産量を年110万本増や
す。2030年末までの完成を予定する。
セルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領は、ズレニャニン工場は今年2億ユー
ロ相当、来年は5億ユーロ相当の製品を輸出するとの見通しを示した。