アゼルバイジャンの国営石油会社SOCARと英石油メジャーBPが、過去30年の提携関
係を継続・発展させる意向だ。両社はこのほど、石油・天然ガス分野における国際
上流事業プロジェクトで提携の可能性を探ることで合意し、覚書を交わした。ま
た、カスピ海の2つのオフショア鉱区における探鉱・生産事業へBPが参加する意向
を確認する覚書にも署名した。さらに、アゼリ・チラグ・グナシリ(ACG)鉱区の
生産分与契約(PSA)についても、両社はINPEX、伊藤忠を含む他のパートナーと変
更契約を交わした。
国際上流事業での提携では、新規投資機会を特定するとともに、探査・生産業務に
おけるシナジー効果を評価する。これに伴い、知識・ノウハウを共有する。
カスピ海での提携では、バクーの東方120キロに位置するカラバフ鉱区と、同北西
90〜110キロに位置するアシュラフィ—ダン・ウルドゥズ—アヤパラ(ADUA)鉱区
が対象だ。BPは、探鉱生産物分与契約の締結を狙っている。
ACG鉱区の契約は、推定埋蔵量4兆立方フィート(約850億立方メートル)のフリー
ガスの探査・開発が主眼だ。同鉱区ではBPが権益の30.37%を保有する。他のパー
トナーの保有率はSOCARが25.0%、ハンガリーMOLが9.57%、ノルウェーのエクイ
ノールが7.27%、エクソンモービルが6.79%、トルコのTPAOが5.73%、INPEXが
9.31%、伊藤忠が3.65%、印ONGCヴィデシュが2.31%だ。ただ、エクイノールは昨年
12月に持ち分を手放す意向を表明。SOCARがすべてを取得するとみられていたが、
今年7月にONGCヴィデシュが0.615%の買収を発表した。この取引は年内に手続きが
完了するとみられている。