イランの家電最大手エンテクハブ(Entekhab)グループは、中国同業の美的集団が
ロシアのタタールスタン共和国に持っていた冷蔵庫工場の買収を計画している。25
日付のロシア経済紙『コメルサント』が伝えた。エンテクハブはこれに先立ち、ロ
シア西部ウラジーミル州から撤退したトルコのヴェステルの旧工場取得を目指して
いたが、休止中の工場の再稼働に8,000万ドルが必要とされたため今年1月に交渉が
決裂した経緯がある。
美的集団の冷蔵庫工場はタタールスタン共和国のアラブガ経済特区にある。2020年
に設置されたものの、その後ベラルーシの新工場に生産が移された。旧工場の年産
能力は35万台とされるが、ロシアの関係筋はコメルサントに対し、部品供給体制の
不備により「ドア無しの冷蔵庫」しか生産できないと述べた。
エンテクハブのロシア進出は西側や中国企業の撤退後の間隙を埋める意図で行われ
ている。専門家は、同国市場参入は同社にとり事業拡大の貴重な機会になると指
摘。適正な価格と、それに見合った品質で製品を供給できるならば市場に食い込め
るだろうとの見方を示した。