中国ハイセンス傘下のゴレニア、スロベニア部品工場を閉鎖

中国家電大手の中国海信集団（ハイセンス）のスロベニア子会社ゴレニアはこのほ
ど、東部のロガテツの部品工場を閉鎖すると発表した。「競争力の低下」が理由。
年内に大幅な減産を行い、2025年8月末で操業を停止する。
ハイセンスは18年、ゴレニアを買収し、ベレーネの本社工場から冷蔵・冷凍庫生産
をセルビア西部のヴァリェヴォに移管した。ロガテツ部品工場の閉鎖は市場の変化
に適応するための「戦略的再調整」の一環で、閉鎖後は必要な部品を外部サプライ
ヤーから調達する方針だ。ゴレニアはすでに、特定の冷蔵・冷凍庫製品の生産を停
止している。
ロガテツ工場の従業員120人にはベレーネ工場での職を斡旋し、辞退者には退職金
を支払う。
ヴァリェヴォの拠点では23年9月に冷蔵庫の第3工場が開設。欧州市場向けに2ドア
の両開きタイプ（サイドバイサイド）の冷蔵庫を生産し、ハイセンス、ゴレニア、
アスコの3ブランドで出荷している。