米エンジニアリング企業のアクセルジョンソンは1日、ルーマニアの飲料水サービ
スプロバイダー大手ラ・ファンタナを買収したと発表した。市場拡大が見込まれる
水ビジネスの地位強化が目的。水処理設備事業部門のキネティコ(Kinetico)に統
合し、新製品やサービスの投入と新市場の開拓を進める。取引額は非公表。
ラ・ファンタナは2000年の設立。従業員数は約1,000人で、商業施設やオフィス、
家庭向けに飲料水とコーヒーのサービスを提供している。自社水源とボトリング工
場、サービスセンターを持ち、包括的なサービスソリューションを展開できるのが
強み。ルーマニアのほかセルビアにも進出している。
アクセルジョンソンのサラ・グリーンスタイン最高経営責任者(CEO)は、「水と
いう極めて重要な分野で当社グループの影響力を高められることを嬉しく思う」と
述べた。
経済産業省によると、世界の水ビジネス市場規模は2020年に74兆8,000億円に達し
た。25年は92兆4,000億円、30年は117兆3,000億円(約7,660億米ドル)まで拡大す
る見込み。