ブルガリアの原子炉増設工事、米韓企業連合とエンジニアリング契約締結

米ウエスチングハウス・エレクトリックは4日、韓国・現代エンジニアリングと共
同で、ブルガリアのコズロドゥイ原発の事業会社KNPP-Newbuildと原子炉建設のエ
ンジニアリング契約を結んだと発表した。ウエスチングハウスの加圧水型原子炉
「AP1000」2基の導入に向け、より詳細な計画の策定に入る。原子炉は2035年に稼
働を開始する予定。
ブルガリアのウラジーミル・マリノフ・エネルギー相によると、取引額は3億5,000
万米ドル〜3億7,000万米ドルの範囲。ウエスチングハウスと現代による事業計画の
提出を経て、最短で来年10-12月期(第4四半期)に議会の承認が下りる可能性があ
るという。
同工事では原子炉の7号機と8号機を新たに設置する。現在、稼働しているのはロシ
ア製原子炉「VVER-1000」の5号機と6号機で、いずれも1,000メガワットの出力を持
ち、ブルガリアの総発電量の35%を賄っている。2億9,200万レフ(約1億5,000万
ユーロ)をかけた15年からの近代化改修工事の結果、5号機の運転許可は27年ま
で、6号機は29年まで延長されている。
ウエスチングハウスはコズロドゥイ原発のAP1000型原子炉にスウェーデンから燃料
を供給する。同型原子炉は中東欧ではポーランドとウクライナが導入を決定してい
る。

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