軍用無人地上車両(UGV)を開発するエストニアのミルレム・ロボティクス
(Milrem Robotics)はフィンランドに子会社を設立した。北欧地域での事業を拡
大するとともに、欧州全域の安全保障への関与を強める目的。中東欧経済紙
『Mittel & Osteuropa Aktuell』が13日付で報じた。
ヘルシンキの新オフィスではロボット工学の専門家など10人のスタッフが、欧州連
合(EU)の防衛関連事業を含むプロジェクト管理や研究開発活動に重点的に取り組
む。クルダール・ヴァーシ最高経営責任者(CEO)は、「フィンランドには先進的
な技術環境と強力な防衛産業があり、当社が活動するうえで理想的だ。最先端のロ
ボットソリューションを地域に提供していく」と述べた。
ミルレム・ロボティクスは主力製品の多目的UGV「THeMIS」を複数国の軍隊に供給
している。今年4月には陸上自衛隊と3台の供給契約を交わした。同UGVはウクライ
ナ戦争でも活用されている。