日本ガイシの大容量蓄電池「NAS」、ハンガリーで4件目の受注

日本ガイシは2日、ハンガリーの再生可能エネルギー事業者グリーネルギー・ホー
ルディングからメガワット級のコンテナ型大容量蓄電池「NAS」2基を受注したと発
表した。グリーネルギーの太陽光発電所に設置し、出力調整に使用する。2025年6
月に運転開始の予定。同国におけるNAS電池の受注は4例目となる。
設置するNAS電池は最大出力が500キロワット(kW)で、容量は2,900キロワット時
(kWh)。電力系統の混雑時に再エネを蓄電し、空きのある時間帯に放出すること
で余剰電力の解消を図る。大容量で長時間の放電が可能なため太陽光発電のピーク
シフトに適しているほか、多重の安全設計がされていることが受注の決め手となっ
た。
50年までのカーボンニュートラル(炭素中立)達成を目指すハンガリーは、30年ま
でに発電量の90%を低炭素電源に切り替える目標を掲げており、再エネの導入が急
ピッチで進んでいる。太陽光発電は日照時間が比較的長い同国に好適で、発電量は
現在の年間約5,000メガワット(MW)から30年までに同約1万2,000MWまで増えると
予想されている。一方、再エネは発電量の変動や空き容量の不足などにより需給バ
ランスが安定しないことも多く、効率利用の手段として大容量蓄電池の活用が増え
ていることから、NAS電池は今後もさらなる採用が見込まれている。
日本ガイシは同国で23年7月に国立エネルギー研究所、24年4月に変圧器メーカーの
ガンツ(Ganz)、8月に国営エネ企業のMVMバランスからNAS電池を受注している。

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