チェコ政府、来年半ばまでに石油の対ロ依存を解消

チェコ政府が改めて、ロシアからの石油輸入をストップする意思を明確にした。今
月4日から5日にかけて、ドルジバ・パイプラインを経由したロシア産原油供給が停
止したのを受けたもので、来年半ばまでに他の調達ルートの整備が完了し、ロシア
との取引を終えられるとみている。
チェコはスロバキア、ハンガリーとともにロシアへの石油依存が大きく、欧州連合
(EU)の対ロシア制裁で禁じられている石油取引が例外的に認められている。現在
でもドルジバ・パイプラインによる調達が全輸入量の58%を占める。
しかし、伊トリエステ港からオーストリアを北上してドイツへ向かうTALパイプラ
インに接続し、チェコと結ぶIKLパイプラインの増強プロジェクト「TALプラス」に
16億コルナ(6,750万ユーロ)を投じるなど、依存脱却に向けて準備を進めてい
る。来年前半にプロジェクトが完了すると、ロシア以外の国から需要の全量を輸入
できる技術的前提が整う。
チェコ政府は5日の段階で、ポーランド石油大手オルレンが保有する、北西部のリ
トヴィーノフ製油所に原油を最大33万トン貸与することを決定した。政府備蓄を振
り向けることで、原料不足を回避するのがねらいだった。供給再開でその必要はな
くなったが、石油および関連品の備蓄が86日分あり、ロシアからの供給が止まった
からといって即座に経済や生活に影響するわけではないと説明し、国民の不安の払
しょくに努めた。
EUは対ロシア制裁の一環として、同国からの石油輸入を禁じた。チェコ、スロバキ
ア、ハンガリーの3カ国に適用されている例外措置については6日、EU加盟国による
第15弾対ロ制裁案をめぐる討議のなかで議論されたが、結論が出ていない。16日の
EU外相会議で改めて議題となる予定だ。チェコが例外措置の延長を希望しないのに
対し、スロバキアとハンガリーは延長を求めていると伝えられている。

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