ロステックが高精度チップ抵抗器を開発、外国製品の代替として

ロシア国営の軍需産業コングロマリット、ロステックの発表によると、傘下のルス
エレクトロニクスが先月までに高精度の表面実装式チップ抵抗器の独自開発に成功
した。温度耐性が高く、自己温度補償型のため、航空宇宙分野にも用いることがで
き、供給の止まった外国製の部品の代替品となるという。
新開発の高精度チップ抵抗器は、抵抗温度係数が5ppm/℃と小さく、マイナス55度
から100度までの温度に対応する。複合薄膜構造を撮ることで高温耐性を確保し、
さまざまな条件下でも長期間作動する航空宇宙部品、通信・ナビゲーションシステ
ムなど、正確かつ一貫して機能することが求められる小型の機器で使用するのに適
している。
ルスエレクトロニクスの子会社である電気工学機器研究所(NIIEMP)のヴャチェス
ラフ・ズエフ所長は、「新開発のチップ抵抗器は、供給がほぼ終了した米ビシェイ
など、外国企業の製品の代わりに使える。現在、NIIEMPでは生産に向けた準備を進
めている」と話した。