チェコのベンチャーキャピタル企業アグリブーム・ベンチャーズが先ごろ、6,000
万ユーロ(15億コルナ)のアグリテックファンドを設立した。先端技術の導入で世
界の農業・園芸の形を変えていくのが狙い。東欧でこの種のファンドが立ち上げら
れたのはこれが初めてという。
アグリブームは新ファンドを通じて欧州、イスラエル、米国、カナダのアグリテッ
ク・スタートアップと提携し、同分野におけるグローバルプレーヤーに成長するこ
とを目指している。また、欧州肥料大手のアグロCSの設備をスタートアップが活用
できるように仲介する。収穫拡大、肥料効率の向上、農薬使用の低減、土壌の健全
性の維持などに焦点を当てている。
オンジェイ・ズビテク社長は、「弊社はスタートアップ企業に、新しい技術を農業
の現場で試す機会を提供できる。企業が実地に基づく見識を得ると同時に、アグロ
CSの販売網を簡単に利用できるため、アイデアから商用化までの過程を加速でき
る」と利点を説明する。また、炭素排出といった環境対策を視野に入れつつも、あ
くまで農業・園芸に携わる現地の人々のニーズに応えるオーダーメイドのソリュー
ションに照準を定める。
アグロCSのヤン・ハラント取締役は、「持続可能性への対応ニーズにコスト上昇が
重なり、技術革新の必要性が一層高まっている」とし、「進行する技術の進歩と、
地政学的混乱を踏まえれば」アグリテックが特に重要性を増しているという見方を
示した。
新ファンドはアーリー段階のアイデアや学術研究にも投資する。大学と提携し、学
生や研究者にメンタリングを提供すしていく。支援は1万ユーロからスタート。若
い開発者が自らのコンセプトを実現できるよう手助けをする。
アグリブームは専用サイトで、スタートアップや開発者から製品提案を受け付け
る。「農業を一新するようなソリューション」を積極的に探しているという。
アグリブーム・ベンチャーズのホームページ
https://agriboom.com/