社会保障・医療
フレゼニウス・メディカル・ケア―米社買収で在宅透析強化―
人工透析の機器製造からサービスまでを垂直統合で手がける独フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC、バート・ホンブルク)は7日、米同業ネクステージ・メディカルを株式公開買い付け(TOB)で買収する計画を発表した。在宅透析事業
「やせメタボ」の原因は代謝異常、5人に1人が該当
太っていないにもかかわらず肝脂肪や高血圧などメタボの症候がある人は代謝異常が原因の可能性がある――。ドイツ糖尿病研究センター(DZD)のチームがそんな研究結果を専門誌『セル・メタボリズム』で発表し、注目を集めている。 代
地獄の沙汰も金次第~ロシア
ロシア政府の医療・保健支出削減で、必要な治療が受けられない患者が増えている。国内メーカー支援策として欧米からの医薬品・医療機器の輸入が制限されて品不足となっている上、保健当局が医薬費の負担を拒否しているためだ。お金持ちは
ロシュ―抗がん剤テセントリクに承認勧告―
欧州医薬品庁(EMA)は21日、同庁の医薬品委員会(CHMP)がスイス製薬大手ロシュのがん治療薬「テセントリク(Tecentriq)」について欧州連合(EU)域内での販売承認を勧告したと発表した。欧州委員会はCHMP勧告
双日など日本7社、トルコ病院整備事業に参加
双日と第一生命、日本生命は21日、トルコのイスタンブールで計画されている官民連携の病院整備運営事業「イキテリ総合病院プロジェクト」に参加すると発表した。双日のオランダ子会社がトルコの建設大手ルネッサンス・グループと事業会
双日など日本7社、トルコ病院整備事業に参加
双日と第一生命、日本生命は21日、トルコのイスタンブールで計画されている官民連携の病院整備運営事業「イキテリ総合病院プロジェクト」に参加すると発表した。双日のオランダ子会社がトルコの建設大手ルネッサンス・グループと事業会
モルフォシス―ライセンス提供先が初めて新薬の認可取得―
バイオ医薬品開発の独モルフォシス(マルティンスリート)は13日、同社のライセンスを得て米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のベルギー子会社ヤンセンが開発した乾癬治療薬「グセルクマブ」が米食品医薬品局(FDA)から承
BASF―新殺虫剤含有の蚊帳がWHO推奨商品に―
化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は13日、同社製殺虫剤「クロルフェナピル」を含有する蚊帳「インターセプターG2」が世界保健機関(WHO)の推奨を受けたと発表した。既存の殺虫剤に耐性を持つ蚊にも効果があるこ
オーダーメードのがんワクチン療法で成果、6割で再発なし
バイオ医薬品開発の独ビオンテック(Biontech)は5日、同社が開発中のオーダーメードがんワクチン「IVAC MUTANOME」を用いた皮膚がんの治験で明確な薬効が確認されたことを明らかにした。他の幅広いがんにも適用で
独幹細胞バンク大手、ルーマニア同業と提携
欧州第2位の規模を持つドイツの幹細胞バンク、ヴィータ34(Vita 34)はこのほど、ルーマニア同業のベスマックス・ライフ・ソリューションズ(Besmax)と提携契約を結んだ。ドイツに匹敵する市場規模を持つ同国に進出する
7月1日付の法令改正
・公的年金の支給額引き上げ。東部地区で3.59%、西部地区で1.9% ・公的年金受給者の就労促進に向けた法律が施行。保険料を支払えば年金受給額が増額に。早期年金受給者を対象とする年金受給額と勤労収入の相殺ルールも改善 ・
欧州委が「汎欧州個人年金商品(PEPP)」創設を提案、公的年金制度を補完
欧州委員会は6月29日、EU域内のどこでも同じ条件で販売される標準化された「汎欧州個人年金商品(PEPP)」の創設に向けた規則案を発表した。少子高齢化の進展や低成長を背景に公的年金制度を取り巻く環境が厳しさを増すなか、個
メルク―抗がん剤分野で新会社、免疫逃避阻害効果引き上げへ―
製薬大手の独メルク(ダルムシュタット)は20日、がん免疫治療の分野で新会社iオンクトゥラ(iOnctura)を設立すると発表した。免疫チェックポイント阻害剤というタイプの抗がん剤の治療効果を高める医薬品を開発する。 スイ
がんの薬剤費、4年で41%増加
公的健保組合のBarmer GEKは22日、加入者に処方されている医薬品に関する実態調査レポートを発表した。それによると、がん治療の薬剤費支出は2015年に7億2,310万ユーロとなり、11年に比べて41%増加した。その
痛みのない血糖値測定器、来年にも市販
針の代わりにレーザーを用いて血糖値を測定する装置をドイツのスタートアップ企業ダイアモンテック(DiaMonTech)が開発し、経済誌『ビランツ』の起業家大賞を受賞した。来年にも製品を市場投入する見通しで、糖尿病患者の生活
豊胸材スキャンダルで認証機関に賠償責任なし
豊胸材メーカーの仏ポリ・アンプラン・プロテーズ(PIP、現在は倒産)が製造した粗悪な豊胸バッグによって被害を受けたとしてインプラント手術を受けたドイツの女性が同製品の認証を行った独テュフ・ラインランドに4万ユーロ以上の損
ハンガリー、医療分野で中国との協力拡大へ
ハンガリー政府は20日、中国政府と健康医療分野での協力推進に関する基本合意を締結した。レプセーニー国家経済省国務次官捕によると、合意は両国間の大学や企業の協力関係の促進を目的としたもので、投資プロジェクトも含まれている。
パーキンエルマー―独診断機器メーカーを買収―
医療・分析機器大手の米パーキンエルマーは19日、診断機器製造の独オイロイムーン(EUROIMMUN)を買収することで合意したと発表した。自己免疫疾患・アレルギー診断分野で競争力を高めるとともに、中国などの新興国事業を強化
新薬の治験件数、ドイツが2位堅持
研究開発型製薬工業会(VfA)は15日、ドイツで昨年実施された新薬の治験件数が531件となり、前年に引き続き世界で2番目に多かったことを明らかにした。1位は米国で2,301件。3位以下は英国(499件)、カナダ(470件
ミーレ―医療機器メーカーを買収―
白物家電大手の独ミーレ(ギュータースロー)は9日、イタリアの医療機器メーカー、ステールコ(Steelco)の過半数資本を取得し子会社化すると発表した。当該事業を強化する狙い。買収金額は明らかにしていない。買収手続きの完了
フレゼニウス・メディカル・ケア―年コストを2億ユーロ圧縮へ―
総合医療大手フレゼニウスの人工透析子会社フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC、バート・ホンブルク)は8日、コスト削減計画を発表した。競争力を強化することが狙いで、2018年から具体策に着手。20年には年間コストを1億~
科研製薬
科研製薬は13日、スイス企業ヌマブ・セラピューティクス(Numab Therapeutics)と共同で炎症性疾患を対象とする抗体医薬を研究すると発表した。ヌマブが持つ多重特異性抗体医薬の創製技術に基づき新規抗体医薬品候補
企業・個人年金の受給者拡大へ 来年から新法施行
ドイツ連邦議会(下院)は1日、企業年金強化法案を与党の賛成多数で可決した。同法案は少子・高齢化の進展を背景に公的年金を補う収入源の確保が安定した老後を過ごすうえで今後、重要性を増すことが確実になっていることを踏まえたもの
シーメンス―産業IoT分野で印TCSと提携―
電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は6日、産業用IoT(モノのインターネット)分野でITサービス大手の印タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)と提携すると発表した。シーメンスの産業用オープンIoTオペレーションシ
メルク―がん免疫療分野で英バイオ企業と提携強化―
製薬大手の独メルク(ダルムシュタット)は4日、がん免疫治療法の分野で英国のバイオ企業Fスター(F-star)との提携を強化すると発表した。がん免疫治療薬の開発パイプラインを拡充し、同分野で主導的な立場を獲得する考えだ。
有給休暇の業界格差大きく
ドイツの年次有給休暇日数は業界によって大きく異なることが、給与調査会社コンペンゼーション・パートナーの調べで分かった。給与水準の高い業界ほど有給の日数が多く、貧富の差はバカンスの長さにも反映されていることになる。 調査は
6月1日付の主な法令改正
・派遣社員の最低賃金を西部地区で1時間9.23ユーロ、東部地区で同8.91ユーロに ・公的健保の給付上限額(Festbetrag)が決まっていない医薬品の価格を2009年8月1日時点の水準に据え置く時限ルールの失効期限を
メルク―ゲノム編集の新技術を開発―
ライフサイエンス大手の独メルク(ダルムシュタット)は17日、新しいゲノム編集技術を開発したと発表した。従来の技術に比べて効率性、柔軟性、正確性が高いうえ、これまでアクセスできなかったゲノム内の領域にもアクセスできるという
人事計画に関する事業所委の情報請求権で最高裁判決
雇用主は従業員の代表機関である事業所委員会(Betriebsrat)に対し、人事計画に関する情報を適宜かつ包括的に提供するとともに、人事措置について同委と協議しなければならない。これは事業所体制法(BetrVG)92条1
日揮、ウラジオストクにリハビリ事業会社を設立
日揮と社会医療法人の北斗は23日、ロシア・ウラジオストク市にリハビリテーション事業の合弁会社を設立すると発表した。昨年12月の日ロ首脳会談で合意された医療分野での協力プランに沿うもので、ロシア沿海地方で不足する回復期リハ
身代金要求型サイバー攻撃、ドイツでも被害
12日から全世界的に仕掛けられているサイバー攻撃の被害はドイツでも出ている。ドイツ鉄道(DB)の駅の電光掲示板には同日午後、「あなたのデータは暗号化された」との文字が表示され、同社のシステムがウイルスに感染したことが分か
麻酔薬がドイツで不足、最大手GSKの供給削減で
全身麻酔用鎮痛剤「レミフェンタニル」がドイツで不足している。同薬の最大手メーカーである英グラクソ・スミスクライン(GSK)がドイツ向けの供給を減らしているためだ。事態を重くみた連邦医薬品・医療機器審査局(BfArM)は医
エストニア、電子医療のテスト事業が盛んに
エストニアがIT関連企業の市場テストの場として注目を集めている。特に健康医療に関連した分野では電子化とネットワーク化が進んでおり、30以上の企業が参加するEstonia Connected Health Cluster(
日立、トルコ子会社をヘルスケア事業の中核拠点に指定
日立製作所は先ごろ、トルコの医療機器販売・医療サービス会社、クルト・アンド・クルト(Kurt&Kurt)の買収手続きが完了したと発表した。同社をグローバル展開における5つ目の中核拠点と位置付け、トルコと周辺地域
フレゼニウス―後発医薬品メーカー買収に向け交渉―
総合医療大手の独フレゼニウス(バート・ホンブルク)は7日、後発医薬品子会社カービが米同業エイコーン(Akorn)の買収に向けて交渉している事実を明らかにした。ブルームバーグ通信の報道を追認したもので、交渉は進展した段階に
人件費上昇率、EU平均上回る2.5%に
欧州連合(EU)統計局ユーロスタットのデータをもとにドイツ連邦統計局が11日発表した独鉱工業・サービス業の2016年の人件費は被用者1人当たり1時間38.70ユーロとなり、前年比で2.5%上昇した。上げ幅はEU平均の1.
家庭での不法労働が蔓延、規模1400億ユーロに
財界系シンクタンクのドイツ経済研究所(IW)は先ごろ不法労働に関する報告書を発表した。それによると、清掃などのサービスを利用する家庭のうち75%が税務当局に申告を行っていないことがわかった。2016年には最大300万人が
公的健保の一部で追加保険料引き上げ
複数の公的健康保険組合が4月1日付で追加保険料を引き上げた。引き上げたのはKKH、シュヴェニンガーBKK、BKKザルツギターの3機関で、約200万人の被保険者が対象となる。 ハノーファーの代替保険組合KKHは追加保険料を
公的年金7月に増額、西部で1.9%・東部で約3.6%
ドイツ連邦労働・社会省は22日、公的年金の支給額が7月1日付で引き上げられることを明らかにした。賃金上昇などを踏まえて措置で、上げ幅は東部地区で3.59%、西部地区で1.90%。東部の給付水準は西部に比べ低く、今回の改定
ルフトハンザ―企業年金合意と燃料費低下で大幅増益に―
航空大手の独ルフトハンザ(フランクフルト)が16日発表した2016年12月期決算の営業利益(EBIT)は前期比35.7%増の22億7,500万ユーロと大幅に増加した。客室乗務員の企業年金を確定給付型から確定拠出型へと改め
ルフトハンザとパイロット労組が合意、足かけ5年のストに幕
独航空大手ルフトハンザとパイロット労組VCは15日、新しい労使協定の内容で大筋合意したと発表した。今後、詳細を詰めて最終合意する見通し。新協定が締結されると、VCが同社を対象に2012年から約5年間、断続的に行ってきたス
薬剤費抑制法案を修正可決、1年以内の特許薬で今後も価格規制なし
ドイツ連邦議会(下院)は9日、政府提出の医薬品供給強化法案を一部修正のうえで可決した。同法案は画期的な新薬の開発意欲を削がないようにするとともに、健康保険の薬剤費支出を抑制することを狙ったもので、年内に施行される。 医薬
ザルトリウス―米社買収で生体分析製品事業強化へ―
ラボ・医薬品製造用製品の有力メーカーである独ザルトリウス(ゲッティンゲン)は3日、医薬品研究開発用の細胞分析システムを製造する米エッセン・バイオサイエンスを投資会社SFWキャピタル・パートナーズから買収することで合意した
メルク
製薬大手の独メルクは2日、アレルギー薬子会社アレルゴファーマが同国北部のラインベークに新工場を開設したと発表した。アレルギー薬事業をグローバルレベルで拡大する戦略に基づく措置。2013年12月に着工し、総額4,200万ユ
タジキスタン、ロシアと原子力分野で協力合意
タジキスタンは2月27日、ロシアとの原子力平和利用提携に関する政府間合意を交わした。原子力分野で協力するための法的基盤の確立が目的。露国営ロスアトムのリカチェフ最高経営責任者(CEO)とタジキスタン科学アカデミーのラヒモ
財政黒字が統一後最高に
連邦統計局は2月23日、連邦(国)と州、市町村、社会保険機関を合わせた2016年の財政収支が237億ユーロの黒字となり、東西ドイツ統一後の最高を記録したと発表した。黒字は3年連続で、名目国内総生産(GDP)に対する比率は
3月の法令改正
・医療用大麻が公的健康保険の適用対象に(官報掲載後に発効) ・フラッキング禁止法が2月11日付で施行。研究目的に限り計4件のフラッキングは可能(実施には当該地域の州政府の許可が必要)。連邦議会(下院)は2021年以降、フ
フレゼニウス―13期連続で売上・利益記録更新―
総合医療大手の独フレゼニウス(バート・ホンブルク)が2月22日発表した2016年12月期決算の営業利益(EBIT)は前期比12%増の43億2,700万ユーロと2ケタ台の伸びを記録した。主力の人工透析子会社フレゼニウス・メ