フレゼニウス―後発医薬品メーカー買収に向け交渉―

総合医療大手の独フレゼニウス(バート・ホンブルク)は7日、後発医薬品子会社カービが米同業エイコーン(Akorn)の買収に向けて交渉している事実を明らかにした。ブルームバーグ通信の報道を追認したもので、交渉は進展した段階にあるという。エイコーンは時価総額が37億ドルに上ることから、取引が成立すれば大型買収となる。

フレゼニウスは買収を通して積極的に事業を拡大しており、昨年9月には病院子会社ヘリオスがスペインの民間最大手病院IDCサルー・ホールディングスを57億6,000万ユーロで完全買収することを取り決めた。シュテファン・シュトルム社長は今年2月の決算発表で、ヘリオスとカービで新たな買収を実施する考えを示唆。カービについてはバイオシミラー(バイオ医薬品の後発薬)事業への参入や世界的な事業網の拡大が考えられるとしていた。業界関係者によると、エイコーンは点滴薬事業分野で補完性が高いという。

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