自動車

フォルクスワーゲン―ソフト開発を独立の事業ユニットに―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は21日、グループ全体のソフトウエア開発を統括する事業組織「カーソフトウエア・オーガニゼーション」を来年1月1日付で独立の事業ユニットにすることを明らかにした。

これらの機器にはそれぞれソフトが搭載されていることから、スムーズに連携させるのは大きな手間となっている。

VWはグループの全車両に共通のOS「vw.os」を搭載するとともに同OSに対応したソフトを開発することで、この問題を解決する考えだ。

金属粉末大手GKN、金属3Dプリンター用材料の供給体制を強化

金属3Dプリンター材料の世界大手GKNアディティブの金属粉末・部品事業部門であるGKNパウダー・メタラジーは13日、金属3Dプリンター向け金属粉末の供給体制を強化する方針を明らかにした。

顧客企業に近い現地で生産や保管することでリードタイムを短縮する狙いがある。

独西部のヒュッケスヴァーゲンにある拠点で「316L」、「17-4PH」、「20MnCr5」などの金属粉末を保管し、水およびガス式の噴霧装置向けや特注向けに常時出荷できる体制を構築している。

BMW―セル調達額を2.5倍に拡大、新たにサムスンSDIからも―

高級車大手の独BMW(ミュンヘン)は21日、車載電池セルの調達額を従来計画の40億ユーロから2.5倍の100億ユーロ強に拡大することを明らかにした。

BMWは7月、中国の車載電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)からのセル調達額を従来の25億ユーロから40億ユーロに拡大することを明らかにした。

CATLから調達するセルのうち45億ユーロ相当分をBMWグループ、28億ユーロ相当分を中国合弁のBMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)が使用する。

BMW―長城汽車との中国合弁を当局が許可―

自動車大手の長城汽車は22日、独同業BMWと合弁工場を建設する計画が中国当局から承認されたと発表した。

BMWは昨年2月、小型車「ミニ」ブランドの電気自動車(EV)を長城汽車と合弁生産することで基本合意した。

BMWはBMWブランド車だけでなく、ミニのEVモデルも中国で生産し、同販売比率規制に対応する考えだ。

ロボット・自動化設備業界、売上が6年ぶり減少へ

世界経済の失速、主要市場の飽和、先行き見通しの悪化を背景とする投資抑制が響いて新規受注が低迷していることが響く。

状況改善の兆しは出ておらず、来年は業界売上の減少幅が10%に拡大すると予想している。

19年売上は同業界の3部門すべてで減少する。

ZFが中国で合弁、電動車用モーターなど生産へ

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは19日、中国のモーターメーカー臥竜電気駆動集団と共同で現地に合弁会社を設立することで合意したと発表した。

新会社ウオロンZFオートモティブ・Eモーターを浙江省紹興市上虞区に設立し、ZFのパワートレイン向けにモーターと部品を製造する。

ZF以外の企業にも製品を販売する。

米自動車関税の判断期限切れ、EU内に楽観論

トランプ氏は昨年5月、安全保障を理由に関税の引き上げや輸入制限を発動する権限を大統領に付与する「通商拡大法232条」に基づき、自動車や自動車部品に最大25%の追加関税を課す方向で検討を開始した。

EUと米国は昨年7月の首脳会談で自動車を除く工業製品の関税撤廃に向けて交渉を開始し、その間は米国がEUからの輸入自動車に対する追加関税の発動を見合わせることで合意しており、米側はこれを尊重して追加関税の発動を見送ったとの解釈を示した。

こうした中、米政治専門紙ポリティコは21日、トランプ米政権が輸入自動車と同部品に対する追加関税の発動を見送る一方、不公正な貿易慣行に対し、大統領の判断で一方的に関税引き上げなどの制裁措置を講じることができる「通商法301条」に基づいて、EUに対する新たな調査を開始するか検討していると報じた。

10月のEU新車販売8.7%増、2カ月連続プラスに

欧州自動車工業会(ACEA)が19日発表したEU(マルタを除く27カ国)の10月の新車販売(登録)台数は117万7,746台となり、前年同月から8.7%増加した。

前年9月にEUで乗用車の新たな排ガス試験が全面的に導入され、大幅に減少した反動によるもので、10月の販売としては2009年以来の高水準に達した。

主要市場ではドイツが12.7%、フランスが8.7%、イタリアが6.7%、スペインが6.3%の幅で増加した。

独当局が自動車3社に制裁、条鋼調達めぐるカルテルで

ドイツ連邦カルテル庁は21日、同国の自動車大手BMW、ダイムラー、フォルクスワーゲン(VW)の3社が条鋼の調達でカルテルを結んでいたとして、合わせて約1億ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。

3社は2004年から13年末にかけて、鉄鋼・鋳造メーカーやシステムサプライヤーと年に2回の定期会合を持ち、条鋼調達価格の上乗せ分を同一額にすることを取り決めていた。

自動車メーカーはこれを受け入れたものの、上乗せ額を3社とも同一にすることを取り決めたことから独禁規制に抵触した。

BMWがセル調達額を2.5倍に拡大、新たにサムスンSDIからも

高級車大手の独BMWは21日、車載電池セルの調達額を当初計画の40億ユーロから2.5倍の100億ユーロ超に拡大することを明らかにした。

BMWは7月、中国の車載電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)からのセル調達額を従来の25億ユーロから40億ユーロに拡大することを明らかにした。

CATLから調達するセルのうち45億ユーロ相当分をBMWグループ、28億ユーロ相当分を中国合弁のBMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)が使用する。

EU新車販売、10月は8.7%増加 1/2

増加の背景には、欧州連合で昨年9月から、すべての新車に新しい燃費・排ガス試験方法(WLTP)が適用された影響があり、昨年10月の販売が前年同月比7.3%減と大幅に減少していた反動がある。

10月はEU加盟国のうち、キプロス(3.8%減)と英国(6.7%減)を除いてすべての国で前年同月を上回った。

10月のメーカー別新車登録は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループが前年同月比30.8%増と大幅に伸びた。

金属粉末大手GKN、金属3Dプリンター用材料の供給体制を強化

金属3Dプリンター材料の世界大手GKNアディティブの金属粉末・部品事業部門であるGKNパウダー・メタラジーは13日、金属3Dプリンター向け金属粉末の供給体制を強化する方針を明らかにした。

顧客企業に近い現地で生産や保管することでリードタイムを短縮する狙いがある。

独西部のヒュッケスヴァーゲンにある拠点で「316L」、「17-4PH」、「20MnCr5」などの金属粉末を保管し、水およびガス式の噴霧装置向けや特注向けに常時出荷できる体制を構築している。

VW、電動化などに5年間で約600億ユーロを投資

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループは15日、2020~2024年(68期)の投資計画について監査役会の承認を得たと発表した。

VWグループは2029年までに、純粋な電気自動車を最大で75モデル、市場投入する計画。

ドイツのエムデン工場では、2022年から純粋な電気自動車のSUV(ID.ネクスト)を生産する計画。

VW、米工場でEV生産ラインの整備開始

チャタヌーガ工場では、2022年から北米向けのEVを生産する。

また、2020年には中国の安亭鎮と仏山市の2工場でも「ID.」モデルの生産を開始する予定。

ドイツのツヴィッカウ工場ですでに純粋な電気自動車「ID.3」の生産を開始している。

独コンチネンタル、国内外4拠点を閉鎖

同拠点には現在、約720人が勤務しており、ガソリンエンジン向けの油圧部品(インジェクション)を生産している。

リムバッハ・オーバーフローナ(ドイツ)では、2028年にディーゼルエンジン向けの油圧部品(インジェクション)の生産を停止する。

ルビーでは主に、アナログの表示・操作機器を生産しており、従業員約760人が勤務している。

仏ミシュランとフォルシア、燃料電池事業で合弁設立

フランスのタイヤ大手ミシュランと自動車部品大手のフォルシアは21日、燃料電池事業の合弁会社の設立を正式に決定したと発表した。

当該資金は、欧州、中国、米国に投入する新世代の燃料電池の開発・生産・事業拡大の資金とする。

両社の発表によると、エレクトロモビリティの需要は2030年までに大幅に拡大する見通しで、水素燃料車の市場規模は200万台(うち、トラック35万台)に拡大すると予想されている。

独ZF、ダンフォスと戦略提携

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは14日、デンマークのダンフォスの子会社でパワーモジュールを製造するダンフォス・シリコン・パワーとパワーモジュールの開発・生産で戦略提携すると発表した。

ダンフォス・シリコン・パワーは、ZFが2022年に市場投入する計画の電気駆動装置にパワーモジュールを供給する。

また、ダンフォスのパワーモジュールには、ZFと米半導体メーカーのクリーが共同開発するシリコンカーバイド(SiC)を使用したパワー半導体を採用する。

独アウディ、新社長にBMW元取締役が就任

デュースマン氏は、VWグループに転職する以前は、アウディの競合であるBMWで調達・サプライチェーン担当取締役を務めていた。

ショット現社長は、ドイツの検察当局が2018年6月18日にVWグループによるディーゼル車の排ガス不正に関する捜査でアウディのルーパルト・シュタートラー前社長を勾留したことを受け、6月19日にアウディの暫定社長い就任し、2019年1日から正式に社長を務めていた。

ディース社長は、2014年12月にBMWの開発担当取締役を辞職し、2015年10月1日付けでフォルクスワーゲン(VW)乗用車ブランドのトップに就任した。

フォード、車内照明の体感温度への影響を試験

米自動車大手フォードはこのほど、ドイツのケルン・メルケニヒにある技術センターで開発したプロトタイプ「フォード・トランジット・スマート・エナジー・コンセプト」を使用して、車内照明の色を変えると乗員の体感温度に影響があるかを試験した。

このため、今回実施した試験では、車内の照明を冷房中は青、暖房中は赤に変えると、乗員の無意識の体感温度に影響を与え、冷房・暖房の使用を抑えることができるかについて試験した。

この実験では、車内照明の色を変えた場合、空調のエネルギー消費が冷房で3.3%減少し、暖房では2.5%減少し、僅かではあるがエネルギー消費量の減少により、航続距離の最大化に寄与することが分かった。

米テスラ、独工場に40億ユーロ投資も=メディア報道

米電気自動車メーカーのテスラは、ドイツのブランデンブルク州に建設する計画の新工場に最大40億ユーロを投資する計画のもようだ。

dpa通信によると、この投資は、複数の段階に分けて拡張していく新工場の投資総額として検討されているもよう。

ブランデンブルク州のヨルク・シュタインバッハ経済相(SPD)によると、新工場は2020年第1四半期に着工し、2021年に生産を開始する予定。

米急速充電池メーカー、ドイツに新工場

米電池メーカーのマイクロヴァストはドイツのブランデンブルク州のルートヴィッヒスフェルデに自動車用の急速充電が可能な電池システムの工場建設を計画している。

ブランデンブルク州には、米電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスク社長が11月12日に新工場を建設すると発表したばかり。

ケルターボルン社長によると、ルートヴィッヒスフェルデ工場では、10~15分で充電可能な急速電池を生産する計画で、2021年1月に最初の製品の生産を開始する予定。

VW<欧州自動車短信>

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW) は18日、ドレスデン工場で2020年秋から電気自動車(EV)「ID.3」の生産を開始すると発表した。

ドレスデン工場では将来、「ID.3」に加え、他の「ID.」シリーズのモデルを生産する可能性もあるとしている。

VWはドイツのツヴィッカウ工場ですでに「ID.3」の生産を開始している。

Skoda Auto<欧州自動車短信>

西欧は6.7%増の3万9,300台、中欧も8.0%増の1万9,400台と好調だった。

中国は0.8%増の2万6,300台だった。

車種別では主力モデルの「オクタビア」(5.7%増の3万700台)、SUVの「コディアック」(74.6%増の1万6,300台)と「カロック」(3.4%増の1万2,700台)の販売が好調で全体を牽引した。

独DLRの量子技術研究所、2020年に開設予定

同研究所には、約150人の研究者が勤務する予定。

DLRの量子技術研究所では、宇宙で使用する計測機器の研究に重点を置く。

同研究所ではこのほか、量子通信や量子暗号も研究テーマとする。

Skoda Auto<欧州自動車短信>

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は11日、4世代目となる主力モデルの新型「オクタビア」を発表した。

新モデルは旧世代モデルよりサイズアップし、車内スペースやトランクルームの容量が十分確保されている。

また、高度運転支援システムや コネクティビティ(接続性)システムを用意し、快適性と安全性は最高水準という。

タイヤ・ネット販売のデルティコム、中核事業を強化へ

同社によると、ここ9か月間で760万ユーロの損益があり、財務状況を改善するための措置として撤退を決めた。

なお、2019年通期の売上高の予想を当初の「6億6,000万ユーロ~6億9,000万ユーロ」から、「6億5,000万ユーロ~6億6,000万ユーロ」に下方修正した。

2018年の売上高は6億4,500万ユーロだった。

蘭トムトムとアムステルダム大、自動運転技術の研究で提携

オランダのデジタル地図サービス大手トムトムは14日、アムステルダム大学(UvA)と共同で研究プロジェクト「アトラスラボ」を立ち上げたと発表した。

同プロジェクトはUvAおよびアムステルダム自由大学が主導するAI研究のイニシアチブの一環となる。

アトラスラボのテオ・ゲーバー氏は「UvAではこれまでも画像や動画内の対象物を自動認識する技術を研究してきた。しかし、走行中の車から周囲を認識してHDマップを作製する技術は依然として大きな挑戦だ。トムトムとの提携により、新たな次元のAI研究が可能になる」と述べた。

フォード、シートカバー製造に3次元編み技術を導入

米自動車大手フォードの欧州法人(独ケルン)は11日、シートカバーを縫い目のない3次元編みで製造する最新技術を導入したと発表した。

素材となる糸にはポリエステル、羊毛、シルク、炭素繊維、リサイクル素材など様々なものが使えるほか、シートの形状に最適にフィットさせることができるためしわなどの欠陥も少なくなる。

カバーは取り外し可能で掃除も容易になるという。

仏ルノー、コンセプトストア「ルノー・シティ」をパリ近郊にオープン

仏自動車大手のルノーは15日、体験型コンセプトストア「ルノー・シティ」を国内で初めてパリ近郊にオープンしたと発表した。

最新の内燃エンジンモデルおよび電気自動車(EV)またはハイブリッド車(HV)を展示するスペースや、車をカスタマイズ(特別仕様)した場合の仕上がりを予想できるデジタル・コンフィグレータ―を備えたインフォメーションコーナーなどで構成される。

ルノー・シティはルノーのコンセプトストアを展開する戦略の一環。

スウェーデンのオートリブ、フロントセンターエアバッグを開発

スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブは18日、側面衝突時に乗員の被害を防ぐフロントセンターエアバッグを新たに開発したと発表した。

新システムは運転席と助手席の間に収納されるもので、乗員同士や乗員と内装品との衝突による頭部や肩部、胸部の負傷を防ぐ効果が期待される。

オートリブのスコット・ダーシェム開発担当副社長によると、新しいフロントセンターエアバッグは乗員同士の衝突による負傷を最大80%軽減できるほか、助手席に誰もいない場合には、助手席側の衝撃からドライバーを保護する。

電動車の購入補助金、独政府が期間延長などを閣議決定

ドイツ連邦政府は18日、連邦政府と自動車メーカーが共同で実施している電気駆動車(エレクトロモビリティ)を対象にした購入補助金制度について、補助金の引き上げや実施期間の延長などについて閣議決定した。

なお、同制度は当初、2019年6月30日までを期限としていたが、利用が低調で予算が残っていることから、連邦政府は期限を2020年末まで延長した経緯がある。

現行制度では、12億ユーロの予算(連邦政府が6億ユーロ、同プログラムに参加する自動車メーカーが6億ユーロを負担)を確保している。

ロシアのカマズ、生産設備に新しい保守整備システムを導入

ロシアのトラック最大手カマズが、設備の保守整備に新システムを導入する。

システムには独SAPが開発したオンライン監視装置も組み込まれている。

新しい保守整備システムの導入で、設備の稼働停止時間を短縮し、業務効率の向上を狙う。

ダイムラー―コスト削減へ、乗用車では人件費10億ユーロ圧縮―

排ガス規制の強化と車両の電動・IoT化を背景に利益が圧迫されているためで、事業プロセス・構造のスリム・効率化を通してコストを圧縮する意向だ。

バン部門でもコストを圧縮する意向で、人件費は1億ユーロ引き下げる。

同事業の変動費を2億5,000万ユーロ、人件費を3億ユーロ削減する。

フォルクスワーゲン―EV・HV・デジタル化投資を加速―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループ(ヴォルフスブルク)は15日、電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)、デジタル化に2020~24年の5年間で最大600億ユーロを投資すると発表した。

EVは同年までに約2,600万台、HVは同約600万台、販売する目標。

EV2,600万台のうち2,000万台を、VWグループのEV専用プラットホームである「MEB」の採用車が占める。

鉱工業の有形固定資産投資、昨年は7.5%増加

ドイツ連邦統計局が15日発表した国内鉱工業の有形固定資産投資額は昨年684億3,400万ユーロとなり、前年比で7.5%増加した。

同投資額が最も大きかったのは自動車・自動車部品で、166億4,000万ユーロに上った。

2位は機械(82億7,000万ユーロ)、3位は化学(54億7,500万ユーロ)、4位は金属製品(47億5,900万ユーロ)。

独ターボメーカーBTMS、来春セルビアで新工場開所

独ターボチャージャーメーカーのBMTSテクノロジーは来春、セルビア北部のノビサドで新工場を開所する計画だ。

BMTSテクノロジーは、独自動車部品大手のボッシュとマーレが2008年に設立した合弁会社ボッシュ・マーレ・ターボ・システムズ(BMTS)を前身とする。

2018年に香港の投資会社、方源資本(FountainVest Partners)が同社を買収した後、社名をBMTSテクノロジーに変更した。

独モーターショー、トヨタはケルン開催を希望

フォード独法人のグンナール・ヘルマン社長も、ゲーム見本市「ゲームズコム」の開催によりケルンは大規模なイベントに対応できることを証明したと強調した。

IAAはVDAが主催する自動車見本市で、乗用車の見本市が奇数年にフランクフルト、商用車の見本市が偶数年にハノーバーで開催されている。

乗用車のIAAは1951年以降、一貫してフランクフルトで開催されてきた。

フォルクスワーゲン―売上・営業益見通し引き下げ―

フォルクスワーゲン(自動車)―売上・営業益見通し引き下げ―

業界の景気低迷を踏まえたもので、営業利益(特別費を除く)を従来予測の16年(146億ユーロ)比「30%以上の増加」から同「25%以上の増加」へと下方修正。

売上高営業利益率については従来予測の6.5~7.5%を据え置いた。

独ボッシュ、ルーマニア・ブラジ工場の拡張完了

独自動車部品大手のボッシュは先ごろ、ルーマニア中部のブラジ工場の拡張工事を完了した。

700万ユーロを投じて管理事務所と開発センターが入居する新棟を建設した。

ブラジ工場は2007年の開設で、自動車向け電子部品などを製造している。

ZF―中国で合弁、電動車用モーターなど生産へ―

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは19日、中国のモーターメーカー臥竜電気駆動集団(ウオロン・エレクトリック・グループ)と共同で現地に合弁会社を設立することで合意したと発表した。

新会社ウオロンZFオートモティブ・Eモーターを浙江省紹興市上虞区に設立し、ZFのパワートレイン向けにモーターと部品を製造する。

ZF以外の企業にも製品を販売する。

「買収を不当に妨害」、因縁の投資会社がVWを提訴

2016年にVWへの部品供給を拒否し、VWの生産ラインを停止させたことで一躍、有名になったいわくつきの企業だ。

プリベントはVWのこの措置により米国企業の買収を少なくとも7件、妨害されたと主張。

NHGは大幅な値上げで対抗したものの、VWから取引を打ち切られ経営危機に陥ったことから、最終的に独投資会社ワン・スクエア・アドバイザーズを中心とする企業連合へと転売された。

鉱山用車両大手ベルアズ、新塗装工場の稼働開始

ベラルーシの鉱山用車両製造大手ベルアズ(BelAZ)が首都ミンスク近郊で新塗装工場の稼働を開始した。

現地メディアがパコムチック社長の談話として報じたところによると、生産体制近代化に2025年までに総額4億ベラルーシルーブル(約1億7,700万ユーロ)を投資する計画だ。

国営のベルアズは超大型ダンプトラックをロシア、CIS(独立国家共同体)諸国、アフリカ、アジア、中国など70カ国超に輸出する。

工作機械業界が生産予測引き下げ、-4%に

新規受注が大幅に落ち込んでいるためで、従来の前年比1%増から同4%減へと大幅に下方修正した。

1~9月の新規受注高は前年同期を23%下回った。

第3四半期(7~9月)の新規受注高も前年同期比で25%落ち込んだ。

チェコのレグラ・プラスト、廃プラスチックの再造粒施設を計画

チェコのプラスチックメーカー、レグラ・プラストが北西部のオボラにプラスチック廃棄物の再造粒施設を建設する。

新施設の立地は現在の工場から800メートル離れた地点で、3つの生産ラインのほか原料の保管施設を設置する。

新施設ではポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂を最大300度で加熱し加工する。

コンチネンタル―樹脂ホース製造の伊社買収―

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)は13日、樹脂ホース製造の伊メルレット・グループを買収したと発表した。

軟質熱可塑性樹脂ホースの有力メーカーで、イタリアとスイスに計3工場を展開している。

コンチネンタルはゴム製ホースの有力メーカーで、現在、ホースメーカーから産業用ホースの総合的なシステムとソリューションのサプライヤーに成長することを目指している。

ロシア新車販売、10月は5.2%減少

ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)がこのほど発表した同国の2019年10月の新車(乗用車・小型商用車)販売は15万2,057台となり、前年同月に比べ5.2%減少した。

1~10月の累計は、前年同期比2.4%減の142万3,449台となった。

ロシアの新車販売は、2017~2018年は好調だったが、2019年は1月(前年同月比0.6%増)と3月(1.8%増)に前年同月を上回ったものの、その他の月は前年実績を下回っている。

フォルクスワーゲン―「セル生産への参入は一時的」=取締役―

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)のシュテファン・ゾンマー取締役(調達担当)は13日付『ハンデルスブラット』紙に掲載されたインタビューで、車載電池セルの生産に参入するのは「(セル製造という)巨大な産業を極めて短い期間で構築しなければならないという事情」があるためだと述べ、長期的にはセル生産から撤退する意向を表明した。

電動車の価値の20~30%を占めるセル市場をみすみす放棄することは理解できないとの見方を示した。

ボッシュとコンチネンタルはセル生産への参入を検討したものの、セル工場の建設には巨額の資金が必要で、失敗した場合は大きな痛手を被ることなどを踏まえ、ともに参入しないことを決めた。

米テスラ、欧州初のEV工場を独ベルリンに開設

電気自動車(EV)大手の米テスラは12日、ドイツのベルリンに工場を開設すると発表した。

バッテリーやパワートレインも生産する。

マスクCEOは欧州での生産拠点開設を表明していたが、これまで建設地は明らかにしていなかった。

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