先週末は天気が良く、この季節としては気温も高かった。散歩やサイクリングなど人出が一気に増えた感じだ。春を告げる黄花セツブンソウやスノードロップをあちこちで見かける。
今年は暖冬だった。いや、今年もと言うべきかもしれない。昨冬は寒波が到来し、久しぶりに寒冬となったが、それを除けば冬らしくない冬が何年も続いている。本来は春の味覚であるラムソン(ドイツ語はベアラオホ=熊葱の意)の芽を今年、初めて見かけたのは1月下旬である。3月から4月にかけて水気が多くやや光の当たる森に群生するこの山菜が立春前に頭を出すのは、いささかと言うかかなり早すぎる。
これも温暖化の現象のひとつなのだろう。寒さが苦手な人にとっては良いことかもしれない。しかし、この心地よさは茹でガエルの法則のようなもので、やはり好ましくない。
それでも今年に限っては多くの人が暖冬のまま春が到来することを願っているだろう。ロシアの天然ガス供給削減を受けドイツを含む欧州の天然ガスの在庫が極めて少なくなっていためだ。経済・気候相に就任した緑の党のロベルト・ハーベック氏も天気予報が毎日、気になって仕方がないのではなかろうか。