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2010/5/19

経済産業情報

ソフトウエアの違法コピー率、ドイツで上昇

この記事の要約

コンピューター用ソフトウエアの著作権保護団体Business Software Alliance(BSA、本部ワシントン)は11日、コンピューターソフトの違法コピーに関する2009年調査の結果を公表した。それによると、ド […]

コンピューター用ソフトウエアの著作権保護団体Business Software Alliance(BSA、本部ワシントン)は11日、コンピューターソフトの違法コピーに関する2009年調査の結果を公表した。それによると、ドイツでの違法ソフト(海賊版)の割合は28%で、前年より1ポイント増加。違法コピー率自体は調査対象111カ国中下から13番目と低いものの、海賊版の割合が増えた世界19カ国に入るという不名誉な結果となった。

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違法ソフトによる被害額のランキングではドイツは20億2,300万米ドルでワースト6位となった。欧州連合(EU)内でドイツを上回ったのはフランス(ワースト4位、25億4,400万ドル)1国にとどまる。

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全世界の違法コピー率は43%(2ポイント増)に増加した。被害額は514億ドルで前年を3%下回ったものの、減額は主にドル安に起因する。

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欧州では中・東欧で違法コピー率が66%から64%に改善した。一方、西欧では33%から34%に増加しており、BSAの担当者は景気悪化でIT投資が抑制されたことが背景にあると分析する。

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欧州全体の最低はルクセンブルクの21%(増減なし)、最高はグルジアの95%(増減なし)だった。西欧の最高はギリシャの58%(1ポイント増)で、中・東欧の最低はチェコの37%(1ポイント減)。

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調査はBSAの委託を受けてIT市場調査大手のIDCが実施した。当該年のPC(デスクトップ、ノートパソコン、ウルトラポータブルを含む)販売台数を元にパッケージソフト(市販ソフト)の需要をはじき出し、正規に出荷されたソフトの本数と比較することで違法コピー率を割り出している。

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