家電小売欧州最大手のMedia-Saturn（インゴルシュタット）は今年第4四半期からプライベートブランド（PB）商品の販売を開始する。また、これまで控えてきたオンライン販売に本格参入するほか、新興国を中心に市場開拓を加速し、米Best Buyから世界最大手の座を奪い取る意向だ。同社のローランド・ヴァイゼ社長が独経済誌『キャピタル』に対し明らかにした。
\PBは2つ立ち上げる。国際展開を念頭に置いた斬新なブランドで、1つは白物家電、もう1つは小型家電を対象にするという。
\同社はこれまで、Media MarktとSaturnの2つの系列チェーンを通して販売を行い、インターネット市場には参入してこなかった。ただ、現在はオランダとオーストリアで試験的にネット販売を進めており、将来的にはドイツでも本格的なネット販売を開始する意向だ。ネット店舗ではPB商品も取り扱う。
\新興市場では特に中国を重視しており、同国第1号店を10月にも上海に開設する予定だ。ヴァイゼ社長は「上海の家電市場規模は現在50億ユーロを超え、スイス一国に匹敵する」と述べ、同地区に40店舗は開設できるとの見通しを示した。中国全体では1,000店舗を見込んでいる。
\Best Buyは最近、英国とトルコに店舗を開設し、欧州市場参入を果たした。同社長はこれについて「すべての競争はローカルレベルで決まる」と述べ、迎撃に自信を示した。
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