保険大手の独Allianz（ミュンヘン）が6日発表した2010年4-6月期（第2四半期）決算の営業利益は21億9,100万ユーロとなり、前年同期から22.7％増加した。損保と資産管理部門が好調で、業績が押し上げられた格好。上半期の営業利益は39億ユーロに達しており、同社は2010年12月通期の同利益で72億ユーロ±5億ユーロを確保するとした目標の実現に自信を示した。
\第2四半期の最終利益は42.5％減の10億8,500万ユーロと大きく落ち込んだ。比較対象の09年第2四半期は中国の銀行ICBCの株式を売却して6億5,000万ユーロの特別利益を計上しており、その反動が出た格好。
\損保部門の営業利益は11億4,700万ユーロで、前年同期から28.2％増加した。保険料収入が拡大したほか、運用も好調だった。自然災害に伴う保険金支払額は2億5,500万ユーロで、前の期（1～3月）の5億5,500万ユーロを大きく下回っている。コンバインド・レシオ（味損害率と正味事業比率の合計値。100を超えると支出が収入を上回る保険引受損失が発生していることを意味する）は前年同期の98.9％から96.3％に改善した。
\生保部門の営業利益は28.0％減の7億1,300万ユーロに落ち込んだ。昨年第2四半期は金融市場の回復で業績が大幅に押し上げられており、その反動が出たという。コスト・インカム・レシオ（経費率）は93.8％から96.3％に悪化した。
\資産管理部門の営業利益は109.8％増の5億1,600万ユーロと2倍以上に拡大した。コスト・インカム・レシオは56.6％で、11.9ポイント改善している。
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