ドイツ製紙事業者連盟(VDP)は9日、加盟企業の2010年上半期の生産高と販売高が前年同期をともに14%上回り、経済危機前の08年の水準までほぼ回復したと発表した。景気の改善が反映された格好。今後の懸念材料としては原料価格の高騰と、政府が来年予定するエネルギー・電力税の引き上げを挙げた。
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上半期販売高は国外が21%、国内も9%増えた。国外は特に欧州域外向けが55%増と伸び率が大きい。世界経済回復のほか、ユーロ安もプラスに働いた。東欧諸国向け販売は21%増、西欧向けは同16%増だった。
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