フランクフルト市場に上場する電子タグ（RFID）大手の蘭Smartracに対しJ.P.Morgan傘下の投資会社One Equity Partners（OEP）が友好的な株式公開買い付け（TOB）を実施する。戦略提携合意の一環として行うもので、OEPはSmartracが実施する第3者割当増資も引き受ける予定だ。OEPは最終的にSmartrac株を30～50％保有する方向という。Smartracが8月30日、明らかにした。
\OEPはSmartracの株主に対し1株当たり20ユーロを支払う考え。これはSmartracの27日終値を17％、過去3カ月間の加重平均株価を34％上回る水準で、Smartracの時価を約2億9,700万ユーロと評価したことになる。
\第3者割当増資は10％を予定している。1株当たり17.5ユーロで、総額は2,590万ユーロに達する。Smartracは増資収入を以前の買収に伴う債務の返還と今後の事業拡大に充てる方針。新たな買収も視野に入れている。
\
