ドイツのシュタインマイヤー前外相兼副首相(社会民主党=SPD、54)が8月24日、妻エリカさん(48)に臓器を提供するため手術を受けた。術後の経過は良好で、2人は今後、リハビリに入る予定だ。シュタインマイヤー氏の政界復帰は10月になる見通し。
\エリカ夫人は13年前から腎臓を患っており、2月以降、病状が悪化したため移植手術が必要となった。
\シュタインマイヤー氏は23日、臓器提供することを明らかにした。反響は大きく、与野党の枠を超えて多くの政治家が敬意を表明。特に2008年秋まで共同で政権を運営してきたメルケル首相(キリスト教民主同盟=CDU)は深い感動を覚えすぐに電話したほどだ。首相はその後のインタビューで「私たちは本当に良いコンビで働きましたからね」と述べ、手術の成功を祈った。何かと不協和音が目立つ現在の内閣を念頭に置くと、この発言は感慨深い。
\ちなみにメルケル首相は数年前からドナーカード(臓器提供意思表示カード)を持っており、市民に臓器提供を呼びかけている。
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