ドイツ電気電子工業会(ZVEI)は8月25日、独業界の2010年生産成長率を従来予測の5%から8%に上方修正した。世界的に景気が回復し、特に独メーカーが強い交通、エネルギー、医療機器分野で需要が旺盛なことが大きい。昨年20%減の1,450億ユーロに落ち込んだ業界売上高についても約1,600億ユーロまで回復すると予想している。
\回復をけん引しているのは売り上げの8割を占める輸出で、2010年上半期は前年同期比22%増の670億ユーロへと拡大した。6月の輸出高は経済危機前の水準を凌駕したという。上半期の業界売上成長率は14%だった。
\需要拡大を受け、工場稼働率は7月に86%となり、長年の平均(83%)を3ポイント上回った。業界就労者数も2月以降、減少しておらず、一部の企業は派遣社員の採用を再開している。
\こうした現状を受けZVEIのクラウス・ミッテルバッハ会長は、業界売上高が過去最高の08年の水準(1,800億ユーロ)まで回復するのに要する年数は「従来見通しの7年よりも短い」との見解を示した。
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