独建設業全国連盟(HDB)は8月24日、原料価格が高騰しているとして、政府に支援強化を求めた。HDBによると、7月の建設資材向け金属価格は1年前に比べ平均19%上昇。鉄筋は44%も高騰した。ただ、公共部門の建設受注は低迷しており、原料コストの上昇分をそのまま顧客に転嫁することは難しいという。
\連邦政府は現在、公共建設事業の一部に「原料価格が高騰した際の損失の一部を発注者が負担する」とのルールを適用しているが、適用の決定は政府の裁量に任されているうえ、決定のスピードが遅く実際の価格変動に追い付いていないという問題がある。HDBはこれらの点の改革のほか、州政府や自治体も損失負担に参加させることを求めている。
\連邦統計局の25日の発表によると、6月の建設業受注高(調査対象:従業員20人以上の企業)は前年同月から0.3%増とわずかに拡大。オフィスビルや工場など商工業建築が好調で、建築部門の受注が14.2%増加した。一方、自治体の財政再建が響き、公共事業が中心の土木部門は10.7%減少している。建設業界の1-6月期の受注高は前年同期比4.4%増で、伸び幅は建築部門が9.1%、土木部門が0.3%だった。
\業界売上高は6月単月では2.6%増の78億ユーロと拡大したものの、上半期は6.8%減の322億ユーロに縮小した。HDBは2010年通期売上について前年比1%減を見込んでいる。
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