ドイツ経済界東欧委員会(経済団体)は2日、2010年上半期の東欧諸国への輸出高が前年同期比で約15%増加したと発表した。東欧からの輸入も25%増と好調で、貿易高は1,020億ユーロを記録。ドイツの貿易高に占める割合は12.6%となり、対中貿易の同7%、対米貿易の6%を大きく上回った。
\輸出は東欧の主要5カ国向けがすべて2ケタ成長。ポーランド向けは17%、ロシア向けは18%、チェコ向けは17%、ハンガリー向けは16%、スロバキア向けは29%の伸びを記録した。国際通貨基金(IMF)の融資を受けているウクライナとルーマニア向けもそれぞれ18%、12%増えており、同委員会は緊縮財政にもかかわらず両国の経済が改善に向かっているとの見方を示した。
\カザフスタンとクロアチアへの輸出は各14%、16%減少した。カザフスタン向けはドイツ政府の貿易保険(ヘルメス貿易保険)が昨年から凍結されていることが響いている。
\東欧からの輸入は特に資源国からが増加、主要4カ国からの輸入成長率はロシアが38%、カザフスタンが95%、アゼルバイジャンが32%、トルクメニスタンが66%に上った。
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