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2010/9/8

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Deutsche Bahn AG―ICEでロンドン乗り入れへ―

この記事の要約

Deutsche Bahn(DB、ベルリン)のリューディガー・グルーベ社長は1日、高速鉄道ICEのロンドン乗り入れ計画を明らかにした。前日行われた独仏鉄道サミットでフランス側が自国の鉄道市場の開放を確約したため、フランス […]

Deutsche Bahn(DB、ベルリン)のリューディガー・グルーベ社長は1日、高速鉄道ICEのロンドン乗り入れ計画を明らかにした。前日行われた独仏鉄道サミットでフランス側が自国の鉄道市場の開放を確約したため、フランスと英国を結ぶ英仏海峡トンネルの利用に道が開けた。2013年12月の運行開始を予定しており、今年10月19日にはICE3型車両を使い同トンネルで走行試験を行う。

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DBはフランクフルトないしケルンとロンドンを結ぶ路線を開設する考え。利用者数は年110万人を見込んでいる。運行時間はまだ決定していない。ただ、これまでのようにブリュッセルで乗り換える必要がなくなるため、短縮されるのは確実とみられる。

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英仏海峡トンネルを走行できるのは現在、◇客室の長さが計375メートル以上ある◇乗客が一番前の客室から最後尾の客室まで降車せずに移動できる――車両に制限されている。ICE3型は長さが200メートルにとどまりこの条件を満たしていないため、同トンネルの管理委員会はルールを改定する予定だ。

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フランスが鉄道市場の開放に動いたことを受け、DBは今後、同市場に本格参入する。現在ドイツ~パリ間で行う仏国鉄SNCFとの相互乗り入れをリヨン、マルセイユにも広げるほか、フランスの近距離鉄道市場の開拓も目指す。SNCFはすでに独鉄道市場に参入しており、ドイツ側は以前から、仏市場の開放を要求していた。

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