保険大手の独Allianz(ミュンヘン)が自動車保険の販売で自動車メーカーとのグローバルな協力関係を強化する。自動車ディーラー経由の保険料収入の規模を今後3~5年で現在の年15億ユーロから20億ユーロへと拡大する。Vollswagen(VW)の金融子会社Volkswagen Financial ServicesからAllianz Versicherungs-AGに移籍したカルステン・クレーデ新取締役が明らかにした。
\Allianzはドイツの自動車保険事業で苦戦を強いられている。最大手HUK-Coburgなどが料金引き下げ競争を仕かけているためで、Allianzからは顧客が流出している。
\一方、世界市場では新興国を中心に需要が急速に拡大し、将来性も高い。同社は特に人口が多いBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)を重視、プレゼンスの強化に向け2,000万ユーロ強を投資する。グローバル事業の強化により国内事業の不振を相殺する考えだ。
\同社は保険販売で現在、計25の自動車ブランドと提携、世界27カ国で事業を展開している。主な提携先はVWやトヨタ、General Motors(GM)、Fordなど。
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