昨年倒産し会社更生手続きの適用を受けていた大手デパートKarstadtの再建計画を、本社所在地エッセンの区裁判所が3日承認した。これにより同社は10月1日付で投資家のニコラス・ベルグラン氏に売却されることが確定。解体の危機を免れた。
\ベルクマン氏は6月上旬、Karstadtを買収する契約に調印した。その際、同デパートに店舗をリースするGoldman SachsとDeutsche BankのコンソーシアムHighstreetが賃貸料の引き下げに応じることを契約発効の条件としていた。
\だが、Highstreetの債権者が賃貸料引き下げに難色を示したため、Highstreetとの交渉は難航。その間にイタリアのデパート経営者がKarstadt買収に名乗りを上げたこともあり、一時はベルクマン氏の買収計画が危ぶまれていた。賃貸料の値下げ交渉が2日、成立したため、エッセン区裁判所は再建計画にゴーサインを出した。
\ベルクマン氏は今後、Karstadtに7,000万ユーロを投資。垢ぬけて若い世代にも受けるデパートへと脱皮させる考えだ。
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