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2010/9/8

経済産業情報

IFA2010開幕、出展数・展示面積とも過去最高に

この記事の要約

世界最大のコンシューマー・エレクトロニクス展「IFAベルリンショー」が3日、ベルリンで開催された。50回目の節目となった今回の出展者数は前年を23%上回る1,423社、総展示面積は11%増の13万4,000平方メートルと […]

世界最大のコンシューマー・エレクトロニクス展「IFAベルリンショー」が3日、ベルリンで開催された。50回目の節目となった今回の出展者数は前年を23%上回る1,423社、総展示面積は11%増の13万4,000平方メートルと、ともに過去最高を記録。また日曜までの来場者数も前年同期より4,000人多い12万6,000人に上るなど、景気回復が強く感じられた。主催者の家電通信機器研究所(gfu)は、期間中の受注額で30億ユーロ以上、来場者数で23万人を見込む。

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2日の開幕式典で挨拶に立ったアンゲラ・メルケル首相は、長期的な視点に立った製品開発の必要性を訴えるとともに、「金融市場は確かに重要だが、それが経済の唯一の推進役であってはならない」と発言、モノを作って売る「実体経済」の重要性を強調した。

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今年のIFAでは「高精細テレビ(HDTV)」「3Dテレビ」「テレビとインターネットの融合」「タブレットPC」「第4世代移動通信技術(4G)」「ワイヤレスホームネットワーク」などに注目が集まっている。ソニーは3D対応のPC「VAIO」の試作機などを披露したほか、同社の各種ネットワーク対応機器で利用できるオンライン配信サービス「Qriocity」を欧州でも開始することを明らかにした。パナソニックは民生用初の3Dカムコーダを10月に欧州市場投入すると発表、東芝は基本ソフト(OS)にAndroid2.2を採用したタブレットPC「Folio 100」を正式発表した。

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