ドイツ化学工業会(VCI)は2日発表した第2四半期化学産業レポートの中で、独業界の2010年生産成長率を従来予測の8.5%から約11%に上方修正した。景気が急速に回復しているためで、業界売上高についても従来の10%増から18%増へと大きく引き上げた。これまで1.5%上昇するとしてきた生産者価格は2.5%の上昇へと変更している。
\2010年第2四半期の業界売上高は前年同期比22.7%増の416億ユーロと好調で、生産高も14.2%の伸びを示した。工場稼働率は85.6%と経済危機前の水準まで回復しており、記者会見に臨んだウルリヒ・レーナー会長は「経済危機の影響はほぼ克服した」と言い切った。景気回復のスピードは今後鈍るものの、上向き基調は続くとしている。
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