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2010/9/15

総合 - ドイツ経済ニュース

7月製造業受注2.2%減に、大型受注の減少響く

この記事の要約

連邦経済省が7日発表した2010年7月のドイツ製造業受注高(暫定値)は前月を実質2.2%下回り、同3.6%増となった6月のから大きく減少した。6月は船舶・航空機・鉄道車両の分野で大型受注が極端に多くその反動が出た格好。7 […]

連邦経済省が7日発表した2010年7月のドイツ製造業受注高(暫定値)は前月を実質2.2%下回り、同3.6%増となった6月のから大きく減少した。6月は船舶・航空機・鉄道車両の分野で大型受注が極端に多くその反動が出た格好。7月の大型受注が平均を大幅に下回ったことも響いた。船舶・航空機・鉄道車両を除いた7月の製造業受注は前月を0.6%上回った。

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7月受注は国外が3.7%減少し足を強く引っ張った。特にユーロ圏は6.1%減と後退幅が大きい。ユーロ圏外はマイナス1.9%、国内はマイナス0.3%だった。

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部門別では投資財の落ち込みが最も大きく、減少幅は5.5%に上った。国外は7.8%減で、内訳はユーロ圏が12.3%減、それ以外が4.8%減だった。国内も1.8%縮小している。

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最終製品の原料となる中間財は2.5%増加した。国外が4.3%、国内も1.0%増えている。

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消費財は1.0%減少した。国内は0.9%増えたものの、国外が2.6%後退。差し引きでマイナスとなった。

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大型受注による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較をみると、6~7月は前の期の4~5月を2.4%上回った。国外が4.7%増と好調で、特にユーロ圏は8.1%の高い伸びを示した。ユーロ圏外は2.3%増、国内は0.3%減だった。部門別では投資財の伸び率が最も大きく、4.2%を記録した。消費財は1.7%増、中間財は0.1%増だった。

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経済省はプレスリリースのなかで、受注の拡大は鈍化するものの今後も続くとの見方を示した。

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