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2010/9/15

経済産業情報

フィッシング詐欺が再び急増、09年は64%増に

この記事の要約

連邦警察庁(BKA)と独情報通信業界連盟(Bitkom)は6日、2009年の国内ハイテク犯罪に関する報告書を発表した。それによると、電子計算機使用詐欺、電磁記録の不正作出、電子計算機損壊等業務妨害などの狭義のコンピュータ […]

連邦警察庁(BKA)と独情報通信業界連盟(Bitkom)は6日、2009年の国内ハイテク犯罪に関する報告書を発表した。それによると、電子計算機使用詐欺、電磁記録の不正作出、電子計算機損壊等業務妨害などの狭義のコンピューター関連犯罪件数は5万254件で、前年に比べ1万2,354件増加した。また、08年に大きく減少したフィッシング詐欺は再び増加に転じ、前年比64%増の2,923件に拡大。今年は同71%増の5,000件に達する見通しだ。

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一方、世論調査機関のForsaがBitkomの委託を受けて14歳以上のインターネットユーザーを対象に実施したアンケート調査によると、普段利用しているパソコンがコンピューター・ウイルスに感染した経験のある人は前年から5ポイント増の43%に拡大した。ネットショップやオークションで出品者やショップから騙されたことがあるユーザーは2ポイント増の11%、認証IDやパスワードが不正利用されたことがあるのは2ポイント増7%、ウイルスや不正アクセスによって金銭的被害を受けたことがある人は2ポイント増の5%だった。

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また、世論調査機関のArisが実施した調査では、インターネット上で自分の個人情報が「全く/あまり守られていない」と回答したユーザーが56%と過半数を占めた。「守られている/よく守られている」は合わせて42%にとどまっており、ネット上の個人情報保護に不安を持つユーザーが多いことがうかがえる。

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