セメント大手の独HeidelbergCement(ハイデルベルク)は15日、コンゴ民主共和国の鉱山会社Forrest Groupからセメント工場3カ所を買収することで合意したと発表した。同国は長年続いた内戦の影響で道路や建造物などのインフラが損傷したため更新需要が大きく、同社はセメント需要の拡大が続くとみている。取引価格は明らかにしていない。メディア報道によると、5,000万ユーロ前後に上るもよう。
\Forrest Groupから首都キンシャサ近郊にあるセメント子会社Cimenterie de Lukala (CILU)の株式55%と、同子会社Interlacsが同国東部に持つセメント工場2カ所の資本70%を取得する。Forrest Groupは少数出資者としてこれらの企業に関与し続け、同国の事業展開で重要な人的なコネをHeidelbergCementに提供する。
\3工場の生産能力は現在年50万トン強。HeidelgergCementはこれを140万トンに拡大し、キンシャサを中心に増え続ける現地需要に対応していく。
\HeidelbergCementがこれまでに進出したサハラ砂漠以南のアフリカの国はベナン、ガボン、ガーナ、リベリア、シエラレオネ、タンザニア、トーゴの7カ国で、計10工場を運営している。
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