「Ritter Sport」ブランドで有名なチョコレート製造大手の独Alfred Ritter(シュツットガルト)が顧客の注文に応じて板チョコを製造する新興のネット企業Chocriに約3分の1出資した。両社への取材をもとに『南ドイツ新聞(SZ)』が16日付で報じた。
\Chocriは大学生2人が2年前に設立、チョコレートやトッピングの種類を顧客が自由に選んで注文するという斬新なアイデアで事業を展開している。フルーツやナッツ類などトッピングの種類は100を超え、同社によると100億種類以上の板チョコを生産できるという。2009年には経済誌『ヴィルツシャフツボッヘ』の創業者賞を受賞した。
\従業員数は現在30人で、1日当たり最大1,000枚製造している。同社はRitter Sportの出資をテコに生産能力と従業員を拡大する考え。
\Ritter Sportの広報担当者はSZ紙の問い合わせに対し「Chocriは好感の持てる若いスタートアップ企業だ」と回答。有機チョコレート原料をフェアな姿勢で仕入れていることも出資を後押ししたことを明らかにした。Chocriは売り上げの1%をコートジボワール共和国の社会プロジェクトに寄付するなど、企業の社会的責任(CSR)活動を積極的に展開している。
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