「内向的で打ち解けない」というドイツ人のイメージは過去のものであるようだ。メディア大手アクセル・シュプリンガーとバウアー・メディア・グループが14歳以上のドイツ人約3万人を対象に実施した調査「消費者分析(VA)2010」によると、84%が「自分は社交好き」と回答。「家族や友人との交流、パーティーや飲み会は大切」との考えを示した。ただ、社交の場でのビールの役割は低下しており、1週間に数回ビールを飲む男性の割合は5年前の55%から48%に減少している。「ビール飲みのドイツ人」というイメージも過去のものになりつつある。
\一方、規律正しく義務感の強いドイツ人は健在で、86%がこの特徴が自分に当てはまると回答した。安全志向も根強く、「全てのリスクに保険をかけるべき」との回答は08年の56%から52%に減少したものの、なお半数を超えている。民間の年金保険への加入率は10年前の10%から19%にほぼ倍増した。
\また、「詩人と哲学者の国」らしく文化への関心は高く、54%が「文化的な生活は非常に重要」と回答。43%が余暇には好んで劇場やコンサート、ミュージカル、美術館、展覧会を訪れるとした。
\「消費者分析(VA)」は1982年に始まった大規模な市場・メディア調査で、消費者の考え方や関心、消費行動を調査対象としている。今回の特別テーマ「モバイルウェブ」では、57%がiPadやスマートフォンを利用していると回答。調査担当者によると、携帯端末からインターネットに接続する「モバイルウェブ」はブレイク直前という。
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