保険大手アリアンツが14日発表した世界資産調査レポートによると、ドイツの一般世帯の金融資産(貯金、保険、証券などの合算)は昨年4兆7,000億ユーロで、前年に比べ5%拡大した。国民1人当たり金融資産の国際比較ではスイスが16万3,730ユーロでトップ。2位の米国(10万1,760ユーロ)、3位のデンマーク(9万6,240ユーロ)を大きく引き離した。日本は8万8,660ユーロで5位、ドイツは5万6,860ユーロで16位だった(グラフ参照)。
\アリアンツが今回の調査で対象にした世界50カ国の金融資産の総額は82兆ユーロで、前年に比べ7%増加したものの、金融危機以前(07年)の86兆ユーロには及ばず、危機のショックからまだ回復しきれていないことがうかがえる。
\1人当たりの国内総生産(GDP)に対する金融資産の規模が3倍を超えたのは米国(3.03倍)、日本(3.12倍)、スイス(3.36倍)、台湾(4.1倍)の4カ国で、ドイツは1.87倍だった。
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