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2010/9/29

企業情報

Adam Opel GmbH―新小型車はアイゼナハ工場で生産へ―

この記事の要約

米ゼネラル・モーターズ(GM)傘下の独Opel(リュッセルスハイム)は23日、新モデル「Junior(開発コード名)」の製造拠点を独アイゼナハ工場に選定したと発表した。同工場に今後9,000万ユーロを投資し、2013年か […]

米ゼネラル・モーターズ(GM)傘下の独Opel(リュッセルスハイム)は23日、新モデル「Junior(開発コード名)」の製造拠点を独アイゼナハ工場に選定したと発表した。同工場に今後9,000万ユーロを投資し、2013年から生産を開始する。

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JuniorはOpelの小型車「Corsa」よりも小さなモデルで、主に大都市圏など人口密集地域での利用を想定している。将来的には電気自動車モデルも投入される予定。今回の決定に伴い、Corsaの生産はアイゼナハ工場からスペインのサラゴーサ工場に部分移管される。

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自動車各社は欧州連合(EU)が2012年から導入予定の厳しい二酸化炭素(CO2)排出規制に対応するため、CO2排出量の少ない小型モデルを増やしている。欧州最大手のVolkswagen(VW)はJuniorと同クラスのモデル「Up」を2011年から生産、SeatやSkodaなどVWグループの他のブランドでも販売していく。

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Opelは経営再建の一環で工場投資の実施を従業員に約束しており、15日には独カイザースラウタン工場のエンジン生産能力などを拡大すると発表。21日にもハンガリー・セントゴットハルド工場のエンジン生産能力を3倍の年75万基へと増強するため総額5億ユーロを投資することを明らかにした。

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