電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は21日、試薬・検査機器事業で14億ユーロののれん代減損処理を実施すると発表した。中期的な業績計画を達成できない見通しとなったためで、7-9月期(第4四半期)に一括計上する。これに伴い医療機器部門の2010年9月通期の利益は目減りするものの、同部門を含む中核3部門の営業利益で75億ユーロ以上を確保するとした目標は達成できるとしている。
\Siemensは06~07年にかけて試薬・検査機器分野の大型買収を立て続けに実施。DPC、Bayer Diagnostics、Dade Behringの3社を合わせて約110億ユーロで買収した。最近新たな事業計画を作成したところ、減損処理が避けられないことが判明したという。
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