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2010/9/29

企業情報

Bitburger Brauerei GmbH―ファーストフードでの販売視野に―

この記事の要約

独ビール大手のBitburger(ビットブルク)が販売チャンネルをMcDonald’sなどのファーストフード店に拡大することを検討中だ。国内ビール市場は縮小が続いており、現状打破には新機軸を打ち出すことが必要となっている […]

独ビール大手のBitburger(ビットブルク)が販売チャンネルをMcDonald’sなどのファーストフード店に拡大することを検討中だ。国内ビール市場は縮小が続いており、現状打破には新機軸を打ち出すことが必要となっているため。ヴェルナー・ヴォルフ社長が27日発行『ハンデルスブラット』紙掲載のインタビューで明らかにした。

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同社長は、30歳以上の消費者では消費の軸足がビールからワインに移り、30歳以下でもプレミックスアルコール飲料の需要が増えていると指摘。禁煙導入や社会の高齢化など様々な要因が絡まって消費の構造転換が進んでいる現状では新たな方向性を打ち出す必要があるとの立場を示した。

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ファーストフード店でのビール販売に向けた交渉はまだ行っていないものの、ファーストフードは興味深い市場だと明言した。このほか市場開拓策の具体例として、ノンアルコールビールのカロリーが低いことを前面に打ち出したマーケティングを展開し昼食時の需要を掘り起こすことや、発酵技術を活用した新製品の開発を挙げた。

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国外事業については小規模な輸出を地道に拡大していくとの考えを示した。また国内事業に関しては、高価格帯の地域ブランドの買収を常に意識しているものの利益につながりそうな買収候補はほとんどないとの見方を明らかにした。

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