鉄道大手のDeutsche Bahn(DB、ベルリン)は23日、乗客サービスの改善に今後5年間で3億3,000万ユーロを投資すると発表した。列車の故障や運休が近年相次いでいることに対応。問題の発生を可能な限り減らすほか、快適性・利便性を向上させ信頼回復を目指す。
\同社では今年、冬の寒波の影響で高速鉄道ICE、ICの運行が大幅に遅れ、運休も多発した。夏にも猛暑でクーラーが故障し熱中症で乗客が倒れるなどの問題が相次ぎ、批判を浴びた。
\同社は今後、こうした問題に対処するためICE、IC車両の問題点を分析し改良を加えるほか、ダイヤ編成を工夫して突然の運休に備えた予備の列車を増やす。
\近距離列車についても改善を図る考えで、ミュンヘンやフランクフルトなど人口密集地帯などに融雪用の砂をまく装置を配備。ダイヤの乱れを起きにくくする。このほか◇車内にサービス要員を配置し同乗する警備員も増員する◇座席やトイレの清潔さを保つようにする◇落書き対策を強化する◇高齢者や障害者が鉄道を利用しやすくする◇インフォメーション体制を改善する――などの措置を取る。
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