ドイツ連邦統計局が国内7州のデータをもとに1日発表した2010年8月の小売売上高(暫定値)は前年同月を名目で3.3%上回り、物価を加味した実質でも2.2%増となった。売上成長は名目・実質ともに4カ月連続。景気回復を反映し衣料品店や家具販売店が好調だった。季節要因と営業日数を加味した前月比の変動率は名目がプラス0.1%、物価調整後の実質がマイナス0.2%だった。
\非食料品店の売上高は前年同月から名目で5.9%、実質で5.3%増加した。売上成長率が最も大きかったのは衣料品・靴・革製品店で、名目が8.9%、実質も8.4%に達している。また、家具・家電・DIY用品店(名目5.3%増、実質6.3%増)やコスメティック・医薬・医療品店(各4.2%増、3.8%増)も好調で、これまで売上減が続いていた通販もプラス成長に転じた。
\一方、食料品店は名目が0.3%減少、実質も2.0%落ち込んだ。下落幅はこれまで同様スーパーよりも専門店の方が大きい。
\1-8月期の小売売上は前年同期比で名目2.0%増、実質0.9%増となった。ここでも非食料品店が好調で、それぞれ2.8%、2.2%拡大した。食料品店は名目が0.4%増、実質が0.4%減だった。
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