自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)が戦略提携先である日産の高級ブランド・インフィニティ向けに車台を供給する方向で交渉している。Daimlerのトーマス・ヴェーバー取締役(研究開発担当)が独『ハンデルスブラット』紙に明らかにした。交渉は進展した段階にあるという。
\Daimlerは4月、ルノー・日産と戦略提携し、エンジンや車台を共有化することで合意した。インフィニティについてはDaimlerがメルセデスブランドのエンジンを供給する取り決めとなっているが、現在の交渉が成立すると、供給の対象が車台にも広がることになる。具体的には「Aクラス」「Bクラス」向けの前輪駆動の車台を提供。日産がインフィニティブランドで開発するコンパクトカーに投入される方向という。
\Daimlerはルノーに電気自動車用リチウムイオン電池を供給する方向でも交渉を進めている。ヴェーバー取締役が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に対し明らかにしたもので、供給が決まれば量産効果で製造単価を引き下げられるとしている。
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