繊維強化プラスチックの生産がドイツを中心に欧州で拡大している。輸送や建設、風力発電分野でガラス繊維強化プラスチック(GFRP)や炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の需要が伸びていることが背景にある。独強化プラスチック工業連合(AVK)が9月半ばにエッセンで開催された欧州複合素材・技術・応用専門見本市(Composites Europe)に合わせて発表した報告書によると、GFRPの今年の欧州生産量は前年比25%増の10億1,500万トンに拡大し、2008年の水準に回復する見通しだ。
\AVKが同見本市の訪問客、出展企業を対象に実施したアンケート調査では、訪問客の57%が自分の業界の景気を「良い」または「非常に良い」と回答。80%が「今後さらに良くなる」との見通しを示した。出展企業も今後の景気動向について、18%が「非常に良くなる」、51%が「良くなる」とみている。
\9月14~16日に開催された同見本市には25カ国の294社が参加。訪問客は8,100人で昨年(シュツットガルト)の6,451人を大きく上回った。
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