ドイツの皮革製品・トランク業界で業績が回復に向かい出した。メーカー団体の革製品・樹脂製品全国連盟（BVLK）が9月27日に発表した業界動向によると、加盟企業の2010年1-6月期（上半期）売上高は1億1,600万ユーロで前年同期並みを確保。同17.5％減となった前年同期に比べ大きく改善した。国内売上高が5.8％減の8,000万ユーロに低迷したものの、国外が14.7％増の3,600万ユーロと好調で相殺した。
\会員企業を対象に実施したアンケート調査によると、今年上半期の売上高が「前年並みまたは増収」となった企業は85％に上った。下半期に「受注増を見込む」も85％に達しており、回復傾向が鮮明になっている。
\上半期の皮革製品・トランクの輸出高は6.6％増の4億8,900万ユーロだった。レザー以外の素材のトランクが18.4％増と大きく拡大した。一方、革製ハンドバッグは18.6％減と大幅に落ち込んでいる。
\最大の輸出先はオーストリアで、輸出額は10.3％増の5,600万ユーロに拡大した。他方、ロシア・日本向けは減少した。
\輸入高は3.2％増の8億9,500万ユーロ。最大の輸入先はこれまで同様中国で、輸入額全体の55％（4億9,100万ユーロ）を占めた。ただ、同国からの輸入額は数年ぶりに前年同期を下回っている。
\回復基調は小売りでも鮮明で、業界団体BLEによると、1-8月期の売上高は前年の同じ時期を3～5％上回った。連邦統計局によると、1-6月期の売上成長率は7.9％（速報値）に上っている。
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