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2010/10/13

経済産業情報

連邦経済省が天然資源庁を新設、資源確保に向け企業支援へ

この記事の要約

ライナー・ブリューデルレ連邦経済相は4日、ドイツ天然資源局(Deutsche Rohstoffagentur)を設立した。天然資源の獲得競争が世界的に激化していることを受けた措置で、資源国への企業進出を支援し資源の安定確 […]

ライナー・ブリューデルレ連邦経済相は4日、ドイツ天然資源局(Deutsche Rohstoffagentur)を設立した。天然資源の獲得競争が世界的に激化していることを受けた措置で、資源国への企業進出を支援し資源の安定確保を目指す。同局は連邦地質学・資源研究所(BGR)内に設置される。

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ドイツは天然資源に乏しく、需要のほとんどを輸入に依存している。天然資源局の局長に就任したフォルカー・シュタインバッハ氏によると、2008年の資源輸入額は1,260億ユーロに上った一方、国内生産額は100億ユーロと、輸入の10分の1にも満たない。

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天然資源の乏しさを技術革新と知的財産の力でカバーしてきたドイツにとって、資源の安定供給は死活問題だ。特に自動車や半導体、光学製品などドイツの競争力が高い産業分野に欠かせないセリウム、ネオジムといった希土類(レアアース)では、希土類の主要産地である中国が国内需要を優先し輸出を制限するなど、状況は厳しさを増している。

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天然資源局はこうした現状を踏まえ、天然資源の埋蔵量や産出量、市場動向などの情報を提供。また、産出国で行われる調査・開発プロジェクトへの中小企業の参加を支援していく。

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